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保護対象とヒューズの関係性(損傷曲線VS特性曲線)

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保護対象とヒューズの関係性(損傷曲線VS溶断特性)

負荷回路において、絶縁劣化や短絡などの故障により過電流が発生することがあります。

こうした異常時に、異常が起こった電路のみ切離し、健全な回路への影響を最小限に抑える必要があります。
これを実現するためには、ヒューズの特性曲線が、保護される電路や機器の損傷曲線の下にあって交わらないことが必要となります。


選定例

負荷回路において装置が故障した際にケーブルを保護する場合のP形およびMPヒューズの適用性を考えてみます。
尚、ケーブルの損傷曲線は図に示す通りとします。




図 ケーブルとヒューズの特性曲線

●P「」13ヒューズの場合

10msでケーブルの損傷曲線と交差しており、充分な保護ができなく、適用できません。


●MP10ヒューズの場合

特性曲線に交差点がなく、10ms時のケーブルのI2tは1.69(A2・s)でMPヒューズの溶断I2tは0.15(A2・s)となっており、MPヒューズを使用することによりケーブルを保護することができます。

 

 

 

 

 

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